才太郎畑

日々の備忘録にしたい

2023年度上半期おでかけまとめ(4月~9月)

 2023年度のお出かけを備忘録にした記事。前編です。

 

04/12 「有吉の壁展」池袋パルコ(東京都豊島区)

ジャンボ尾形と人間のツーショ。まあまあでかい

 毎回欠かさず見ている「有吉の壁」、またなんか変なことやってる……と思っていたが機会があったので行った。

 番組のファンなら嬉しい展示やギミック(洗濯機とか)があり、だいたい毎週見ているフォロワーと一緒に行ったので過去回思い出しつつワイワイできて楽しかった。前回のブレイクアーティストライブの衣装展示とカメラマン加賀くんの写真展示が会場の約半分くらいを占めていたが、こちらも履修済だったので楽しめた。KOUGU維新の衣装のブース(エリアの中央)には並々ならぬ熱意で写真撮ってるガチオタ女性が何人かいて、感想としては「強いな〜」だった。

 KOUGU維新については、正直なところ私もほぼ最古参オタクなので何も言えない。初回TV放送を見て友人がドハマりし、その影響もあり地獄のyoutube生配信、工ミュもブレイクアーティストライブも2回とも履修しており、しまいには(?)ファンブックも持っているため、傍から見れば完全にガチオタである。

 ストーリーなんてあってないようなものではあるが、一応まだ完結していないので、今年もブレイクアーティストライブあるといいな。実際の衣装は、やっぱり近くに寄って見るとチープで、この粗さがこのコンテンツの良さなんだよなあと思った。

 

05/03 氷川丸(神奈川県横浜市

これが「エモい」というやつか

 海に浮かぶ重要文化財氷川丸。現時点で一番好きな大河ドラマが『いだてん』なので、主要登場人物であった嘉納治五郎が客死した船がまさにこの氷川丸ということで、実物を拝めてテンション上がりまくりだった。それだけではなく、海なし県出身なので、そもそも船が滅多に見れない珍しいものだからより一層興奮した。まだ5月と言えども中々暑く汗をかく日だったので、船上の潮風が気持ちよかった。氷川丸、GWにしてはけっこう空いてたんだけどどうして……?公園の方でパレードやってたからかなあ……

 

05/03 横浜みなと博物館・日本丸(神奈川県横浜市

 氷川丸を下船した後、中華街でお昼にしようと思ったらそれどころではない人混みだったが意地で小籠包と胡麻団子のセットを手にいれ、移動し午後行ったのが横浜みなと博物館。やはりGW真っ只中の中華街は無謀だった。隣のドッグ跡に練習船日本丸がおり、日本丸の方が先に閉館(閉船?)してしまうとのことで日本丸から観覧。

ビルのすぐ手前に船が浮かんでいる、脳がバグりそう

 2隻目の船!このころにはようやっと海に慣れ、さらに既に歩き回った分の疲労もあり比較的テンションは落ち着いている。やはり高級旅客船だった氷川丸と比べると大きく違いがあって楽しかった。そもそも日本丸は帆船だし、違いの方が多いが。

ノリで着物の羽織着ていったらフォトスポットの背景に何となく溶け込んだ図

 横浜みなと博物館はその名の通り、横浜港に焦点を当てつつ横浜の歴史を知れる展示で興味深かった。やっぱり開国がフィーチャーされるので、近現代史の比重が比較的多めだったような気がする。近年リニューアルしたらしく、館内は綺麗でおしゃれ、ギミックの効いた展示も多くわくわくした。建物自体も、日本丸の展示ドックを含めた広範囲に整備された広場に組み込まれる形になっており面白い。さすがおしゃれシティ・横浜……

あまりに夜景すぎる夜景

 

06/25 しながわ水族館(東京都品川区)

ペンギン。めちゃくちゃ暑そう

 今年は6月時点で既に暑かった。コンクリートジャングル(?)の照り返しでヘロヘロになりながらたどり着いた都会のオアシス・しながわ区民公園、そしてその中に建てられたしながわ水族館。この大森エリア、地方出身者から見れば十分都会のコンクリートジャングルだが、こうやって公園もあるし貝塚もあるし、程よく癖になる土地だなと思う。

 品川区にはここの他に「アクアパーク品川」という水族館もあるようで、どちらも品川が入っているため少し紛らわしい。こっちはザ・昔ながらの水族館といった雰囲気で、展示内容は子ども向けで規模もそれほど大きくなく、落ち着いていてこれはこれで良い。実は品川区内へ通勤しているので、チケットの割引が効いたのもラッキーだった。

 テンション上がってたので、最近水族館界で流行っている気がするぬいぐるみくじもした。ウミガメでした。

07/22 「がちょん十二郎」銀座博品館劇場(東京都中央区

 おでかけ……というより推し活。対象が対象だけに、「推し」と言うと若干ニュアンスが違う感じもあるがここではとりあえず「推し」としておく。

 私は人混みが苦手なのか何なのか、一人で人のいるところに出掛けるのが苦手だし、さらに推し事において「自分以外のオタクを視界に入れたくない」(ついでに「自分の存在を推しや他のオタクに認知されたくない」)タイプのオタクであるため、こういった現場は一番メンタルゴリゴリ削られる。でもそこまでしても行きたいライブだから、毎年苦しみながら行っている。配信がないということもあり、ファンとしてはそれでも行きたいライブなので、毎年なんとか同行者探して連れて行くけど、それでも腹壊したり手が震えて小銭落としたりする。なんで私はいつもこんななんだ……

 配信なしライブのネタバレ感想を書くのはアレなので、感想のみ抽出するならば「楽しい!キモい!怖い!キショい!楽しい!」みたいな感じ。暴力ありシモあり、これらがいつ起きるが分からないゾクゾク感が良いので、確かに配信するのは難しいのかもしれない。

 

08/09 「テート美術館展」国立新美術館(東京都港区)

これで「ナタラージャ」は嘘だろ 好き

 キービジュになっていた、日光を照り返す水面の絵画が気になった展示。在学中そこまで仲良かったわけでもない後輩を誘って行った。ありがとう後輩ちゃん……

 正式タイトルは「テート美術館展 光― ターナー印象派から現代へ」なので、テート美術館所蔵の「光」にまつわる作品を集めた展示らしかった。この場合の光は物理的なものだけでなく宗教(キリスト教)的な意味も含められており、印象派以前の中世絵画の展示もあった。さらに絵画だけでなく立体作品、現代アート系の作品の展示もあり、基本は時代順に並べられた構成だけれど、合間合間に立体作品が登場するので飽きがこなくて面白かった。

 

08/09 「美術館のわるものたち」国立西洋美術館(東京都台東区

中央女性の足元に注目 見づらいけど……

 こちらは同行者の後輩ちゃんリクエストの展示。絵画(西洋画)に描かれた「わるもの」をテーマに展示した小規模な企画展。常設展チケットで入れる素晴らしさ。こういうテーマ先行の展示って新たな視点があって興味深いし、作品の有名さではなく企画力で勝負してきている感じがいいよな~と思う。

 何気に西美自体が初だったのだが、後輩ちゃんの用事の都合で時間が切迫しており、見れたのはこの展示のみだった。今度リベンジしたい。

 

08/09 「古代メキシコ展」東京国立博物館(東京都台東区

すごくゆるい。好き

 この日は後輩ちゃんと別れた後別の友人と飯を食う予定になっていたが、まだだいぶ時間がある、そして急に土砂降りに降られ雷も鳴りだしとんでもない荒天で屋外にもいられない、という状況になり、これは天啓だと思いソロトーハクを敢行した。

 この展示、以前よりだいぶ気になっており、行ける機会をわりと本気で狙っていたので今回はねがったりかなったりな状況だった。そこまでに興味を持ったきっかけは、この企画展の関連番組としてNHKで放送されていた「まやまやぽん!」だ。本展示で扱うマヤ・アステカ・テオティワカン文明の文化を教育番組風に紹介する5分間番組なのだが、キャストがあのちゃんとトムブラウンみちおという時点でだいぶ奇天烈だし、生贄文化が色濃いこの文明は子ども向けテイストの方向性とは逆行するし、つまりはそう、みんな大好きNHKの高クオリティーな狂気を浴びれる番組だった。ノーモーションで突如差し込まれる「生贄を捧げる像・チャクモールさんの絵描き歌」とか、勝負に負けたぽんくん(演・みちお)が心臓になってるとか。妙に癖になってハマっていた。

 番組中にも感じていたが、実際に展示を見て、この地域・時代の文明の遺産や像のキモくてゆるくてかわいい作風(?)が現代日本人には刺さりそうだな、というか私には刺さった。あと、自分が全く詳しくない文化だからこそ、展示を見る中で初めて知ることも多く刺激的で楽しかった。また、今回ソロで参戦したため自分のペースでゆっくり見れて満足度が高かった。入館時既に夕方だったというのもあり、休みながら時間をかけて回ったら結局閉館時間に追われてフィニッシュだったため常設展はあまり見れなかった(仏像ゾーンは無理やり見た)けど、満ち足りた時間だった。

 

08/20 伊豆シャボテン公園静岡県

サボテンの中に巨頭。癖がすごい風景

 先日上野で飯を食った友人から誘われ鈍行で日帰り伊豆旅行へ。絶対日帰りで旅程立てる距離ではないので、ここ以外にはどこへも行けなかったが、途中の電車の車窓など旅情溢れる風景で楽しかった。例によって海の見える風景に異様に興奮してしまうんだよな。

 サボテンと動物がメインの動植物園なのだが、ここにもあったマヤ.アステカ文明遺跡(のレプリカ)。先日履修したばっかじゃん!と嬉しくなってくる。サボテンと像とカピバラが同居している、なかなかすごい絵面が見られた。

 帰路熱海で途中下車し、行った居酒屋で通された席がアクリル板一枚隔ててカップルと相席になる座敷で、お互い気まずい状況の中魚を食いながら飲んでいたら、お会計で目ん玉飛び出るかと思った。カップルが帰ったあとは半個室みたいな落ち着いた雰囲気で、長い付き合いの友人だし昔話も盛り上がり、そこそこの量を飲み食いしていたのだった。友人がそんなもんじゃない?こないだサイゼでもこのくらいいったよ、とさも普通のように言うので、食いすぎだよてめえら!!!とキレキレにツッコミ入れてしまった。それくらいででっかい声出すなよと自分でも若干思ったが、ケチな性格なのでつい……でも今回は友人の誕生月だったのでちょっと多めに出したよ。

 

09/06 丸善ジュンク堂書店コラボ企画「文豪クリームソーダ」(神奈川県川崎市

(手前)太宰治『女生徒』(奥)宮沢賢治銀河鉄道の夜

 わりと長く繋がっているフォロワーが行きたいと言っていたので、こちらからお誘いして文クリ(文豪クリームソーダ)オフ会が実現した。

 フォロー歴はそこそことはいえ、特段関係性も深いわけではなかった。急に誘われてさぞかし驚いただろうしなんだこいつと思っただろう。しかし、だからこそ良い機会だし会ってみたいなと思ったのだった。まだ暑いとはいえ暦の上では秋に差し掛かり、人恋しくなったのもあるかもしれない。

 フォロワーは通学の関係で横浜によく来るとのことだったため、私も定期圏内で行ける川崎の丸善に決まった。リプでのやり取りは多少あるものの、通話等するほどの仲でもなかったためそもそもちゃんと合流できるかすら怪しかった(実際多少時間かかった)が、垢抜けた印象のかわいくていい子だった。明るいし、多分素敵な親御さんの下で良好な家庭環境で育てられた子なんだろうなと思う。普段なんとかまともを取り繕おうとしているが、そもそも陰キャであることは変わらない私は、若干の引け目を感じないでもなかった。

 Twitterの界隈の話とか同世代の世間話など、共通の話題でそこそこ盛り上がったけど、お互い軽く猫被ったまま終わった感じはした。関係性構築わりとすっ飛ばしたもんな、申し訳ない。

 ただ、撮った写真を共有するのでLINEを交換したら、あとでメンション付きでツイートしてもいいですか?聞かれたので快諾したのだが、今現在までメンションどころか該当のツイートさえ行われていない。あれは何だったんだ……?彼女は着物が好きらしく、私も大学時代縁あって着物着たりしていたので、今度着物オフしましょうね!という話にはなったが、本当に実現するのか否か。

 文豪クリームソーダ自体は値段に見合う上品な甘さで美味しかった。太宰治は前述の暗い中学生時代を支えてくれた、正しくは気が変になるくらい依存していた存在だったので、好きとも何とも言えない思い入れがある。太宰の描く弱い人間がどうも自分に重なってしまい、自分を分かってくれるのは太宰しかいないと思っていた。今回行くことが決まってから、改めて『女生徒』を読んだらやはり良くて感動して泣きそうになったが、当時と今では自分に刺さる文章が異なっていて、文学作品の良さ、哲学性を感じた。今回は自分の個性みたいなものを、本当は、こっそり愛しているのだけれども、愛して行きたいとは思うのだけど、それをはっきり自分のものとして体現するのは、おっかないのだ。が刺さりました。

 

09/17 鈴本演芸場(東京都台東区

構内。年齢層が高めで落ち着いている雰囲気が良い

 現在名古屋在住の大学時代のサークルの先輩から、OBOG会のグループラインに唐突な連絡が入った。平沢進のライブの遠征で東京にくるので、空いている人いたら上野で寄席に行こうの会をしませんか、とのこと。そう、このサークルは落語研究会だ。

 「寄席に行こうの会」は、毎年GW頃に新入生の親睦会も兼ねてみんなで東京の寄席に行くという、サークル伝統のイベントだった。私は1年生の年は不参加で、それ以降はコロナでそもそも開催できなくなり、一回も参加することなく卒業してしまった。だから失った青春を取り戻したい気持ちもあり、参加を決意した。とはいえ、同じ代には愛嬌があって後輩力も高く、先輩たちとも随分仲良くしていた同期がいたし、それに比べれば私は関係性が深いわけでもなかったので、こんな機会が訪れるとは思っておらず緊張した。参加者は自分の他には先輩二人と、代が一つも被っていない後輩二人の計5人。自分の立ち位置が微妙すぎてさらに緊張した。しかし会ってみるとすぐ当時の空気感に戻った。というより、全然変わっていなかった。みんな個性が強いが、常に変わらぬ距離感で接してくれるのがこの落研のいいところだ。山梨のド田舎大学で、少人数で小規模な落研だったが、いやだからこそ、先輩後輩関係なくメンバー同士の交流がゆるく続いている。その関わりの中に自分も入れていたのがとてもありがたかった。サードプレイスの大切さは巷でよく説かれているけれど、実際のところ仕事と家の往復で毎日が過ぎていく中でそれを見つけるのは難しい。そう思っていたが、わりと気づかぬところに居場所はあったのかもしれない。

 コロナ禍が明け、寄席内の飲食が解禁されていたのが良かった。『目黒のさんま』とか『千両みかん』とか有名どころの噺も多くて楽しかった。唯一嫌だったのは、この日が三連休中日のため、演者がみんなそれに触れてきたこと。私は前の日仕事次の日仕事だから三連休なんて存在しないんだよ……!現実を忘れにきたのに若干現実に引き戻された。

 

まとめ

 旅行がストレス発散の一大要素になっているけど、一人で出歩くのが極端に苦手なので、社会人になって気軽に誘える友人もいなければ時間も限られていて焦る気持ちがだいぶあったけれど、半年経ってみると意外といろいろ行けたな~という所感。友達が少ないので、将来的に誘える人は減る一方だと考えると一人旅できるようになった方がいいな、と思うけど、今のところとりあえず深く考えなくてもいいかなという気になっている。年度後半もできそうなときにできる分だけのおでかけをしていきたいな~!