才太郎畑

日々の備忘録にしたい

2023年度下半期おでかけまとめ(10月~2024年3月)

2023年度のお出かけを備忘録にした記事。後編です。年度なので2024年の3月までです。

10/15 たばこと塩の博物館(東京都墨田区

 この館に来たのは初めてだったのだが、テーマに特化した常設展がとにかくすごかった。館名のとおり「たばこ」と「塩」の2つの展示で構成されているのだが、それぞれのジャンルに特化した資料が集まっていて興味深いし、展示方法自体も創意工夫に富んでいて飽きない。例えば塩の展示コーナーには、大きなディスプレイの上に塩の標本を置くと、その塩の原産国や生産国、種類(岩塩とか天日塩とか)が画面に表示されるハンズオン展示がある。こういう視覚的に分かりやすいし斬新な展示ってわくわくするよね~~!と同行者とずっとはしゃいで塩置いたりとったりしていた。

置いた標本同士が原産国と塩の種類で関連づけられる様子。ハイテク~~!

 たばこの展示ゾーンでは、たばこが儀式に使われていたとのことでマヤ文明の遺跡が紹介されていたが、夏に行った古代メキシコ展伊豆シャボテン公園に引き続き、図らずも3度目の古代メキシコ文明との邂逅。もはや運命(何の運命?)なのでは、と思えてくる。この展示はたばこに関する資料数が膨大で、各国・各時代のたばこ文化に触れられて面白かった。昨今たばこがこんなにポジティブに(少なくともマイナスな表現がない状態で)紹介される場所はそうないと思う。

展示の中で一番好きだったポスター。AIに作らせたんか??

 2015年に移転・リニューアルが行われたからか、はたまた運営元が企業であるからか、館内は綺麗で明るく、整頓されている印象だった。ミュージアムショップにも日本中の塩とか珍しいたばこが売られていて、徹底したジャンル特化型ミュージアムで大満足だった。元々お目当ては同行者が気になっていた特別展「芥川龍之介がみた江戸・東京」だったが、こちらはチケットとあわせて簡易的な図録パンフレットもくれる太っ腹ぶり。雨の日だったからか、人も少なくのびのび見れてよかった。

 

11/2 母校の文化祭

 9月に久々に大学時代の先輩に会ったことをきっかけにコミュニケーションがとれ、今名古屋に住んでる先輩と昭島に住んでる先輩と幡ヶ谷に住んでる先輩を引き連れて母校の文化祭に参戦することができた。実は大学時代つくった地銀の口座解約を行わずに卒業・引っ越ししてしまったため、なけなしの預金を回収するという目的もあった。そのため諸先輩方より先に現地入りし用を済ませ、当時の登下校ルートをゆっくり歩いて思い出に浸ろうかと画策していたが、さすがに卒業してから1年も経っていないので浸るほどの感慨はなかった。なんなら、在学中一度も見かけたことのなかった弊社の営業車が真横を通る偶然に遭遇し、翌日の仕事を思い出してげんなりするなどのイベントもあった。

 先輩と合流しOBとして寄席を開催している落研の教室へ訪問すると、先輩が来ていることで緊張しまくって本番で調子崩してしまった子や、見かけるなり崩れ落ちるほどのリアクションを見せてくれる子など、みんなそれぞれに喜んでくれてありがたいやら気恥ずかしいやらだったが、真に明日の活力になるのはこういう自己肯定感なんだろうなと思った。いわゆる卒業後も度々部活に入り浸る厄介なOBの気持ちが分かるような気がした。コロナ禍によって一時は存続が危ぶまれるほどだった我が落研だが、どうにかコロナ禍を乗り切った結果、耐えきれず潰れてしまった放送部などに本来流れていた人間たちの受け皿となる形で人数を増やし、今は落語だけでなくピンでコントをやる者、フリップ芸をする者、コンビでM-1出場する者たちなどバラエティ豊かな団体になっていた。変わっていくものと変わらぬものが鮮明に見えて、エモい。

 京都にいる同期に後日話をしたところ、散々羨ましがられ、来年は絶対行く!とのことだったため、とりあえず今年の秋も行く予定になっている。今年卒業する一個下の後輩もついてくるはずだ。厄介なOBOG陣にならないようにしたい。

 

11/25 大ナゴヤツアーズ「みうらじゅんも愛した名古屋の仏像めぐり!<大須編>」(愛知県名古屋市

 

 前述の文化祭に行くため連絡を取りあっていた10月頃、その内の一人の先輩から誘われた。その人は名古屋在住だが、なんでも、今度仏像巡りをテーマにしたツアーが開催されるらしい。私が仏像が好きなことを覚えていてくれたようだった。この先輩は出会った頃からポーカーフェイスでつかみどころがなく、今もフリーターをしながら自由に生きている人だ。先輩と同じ趣味がある同期の方が仲が良かったので、在学中に二人きりで遊びに行くとか、ましてや一対一で話すこともまともになかったので驚いた。新たに関係性が生まれることもあるんだな。縁は切ろうとしなければ意外と切れないものだと感じる。良い機会だったので二つ返事で参加を決めた。翌日には有給をとって夜行バスもホテルも予約して、突然弾丸名古屋旅行が決まった。

ツアーの集合場所でもあった七寺。読みはななつでら。

 ツアーで巡ったのは七寺、栄国寺、大黒屋(名古屋仏壇のお店)、京屋伊助商店(仏像制作・修復を行なう工房)。個人が野良では入ることのできない場所に入れ、間近でじっくり仏像を見ることができ、その道のプロ(住職や職員)から生の話を伺うことができるのが他にない経験だった。レポとか描けたらいいな、と思いメモとったりしていたけど、時間なくて何もせずにいる。東海地方の仏像についてのムック本を書いているというツアーガイドの方が、寺所蔵の文化財をどうにかして見せてもらおうと交渉するも住職が渋り、そこをなんとかとわりと食い下がってたりしたのは面白かったんだけどな。ただ、今回ツアーという形式の催事に初めて参加したが、私は鬼のように目立っていた。参加者は比較的年齢層が高く、最初から我々だけちょっと浮いていたし、さらにこのツアーは名古屋という地域に根差して行われており、他の参加者は市内や県内、近隣の地域から訪れており、わざわざ夜行バスに乗って遠方から参加していたのは私だけだった。それもあってか他の参加者やガイドさん、スタッフの方に度々話しかけられたが、天性の人見知りを発揮してめちゃめちゃ緊張しあまり喋れなかった。ツアー終了後そこそこ落ち込んだ。先輩にももっと喋れば良いのにと思ってた、と言われた。まあ初めてだったしどんな雰囲気なのか分からなかったし、と思うことにして、次の機会があったときはもっと積極的にいけるように心構えをしたい。

 ツアーの前後に道歩いていたときも思ったが、寺が生活圏に急に出てきて、地域に密着している感じが関東出身の者としては驚いた。地元の人間である先輩からはそう?と言われた。関東は拡大しすぎたかもしれないが、私が生まれ育った北関東のほどほどの市ではこんな光景は見られない。ちなみに名古屋には、清州から名古屋へ都市が移転された「清州越し」とよばれる歴史があるそうで、その際に多くの寺が映ってきた関係でそもそも数が多いらしい、というのもツアーで聞いた。やはり見知らぬ土地には新たな学びがある。

 

11/25 名古屋市科学館(愛知県名古屋市

 ツアー後は軽くご飯食べたり大須商店街をぶらついたりして、 夕方ごろプラネタリウムを目当てに市立の科学館に向かった。広い公園の中にある館だったが、市立とは思えない程の規模でエリアも広く、展示もハンズオンやギミックの効いてるものがたくさんありワクワク感が掻き立てられた。だからなのか、予想に反して子供連れの来場者がだいぶ多く、ガキんちょにタックルされ触っていたハンズオン展示を奪われたりもした。なんだったんだあのクソガキ……

土の中を学べるという展示。規模もすごくて感激。子ども用だったので潜るのは止められた

 ただお目当てのプラネタリウムは上映時間が終了しており、膝から崩れ落ちそうになったが、常設展だけでも充分楽しめた。さすが名古屋市

 この日はその後、ワインと名古屋おでんが有名なお店で夜を過ごし明日に備えた。昼も矢場とんの串カツを食べ歩きしたりしたが、名古屋美味しいものがいっぱいあってすごい。

カモシヤというお店です。おでんもハヤシも全部美味しかった。

 

11/26 博物館明治村(愛知県犬山市

 日本近現代史オタクにとってのディズニーランドくらいの魅力があるここ、明治村。いや、文字通り近現代の遺産・建築を一箇所に集めたテーマパークだよな。存在意義としては博物館だけれども、肩肘張らずともレトロな建物、町並みを見て感じるだけでも楽しめる。先輩曰く、小学校の遠足以来だという。名古屋の小学生贅沢すぎるだろ。

 実は数年前にも訪れたことがあり、その際とある展示において心残りがあったが、今回の訪問で悲願を達成することが出来た。ちょっと大仰すぎるか。

とりあえず持ってた新書と撮った坐漁荘。付箋の量がちょっとキモい推し撮り。

 その場所とは西園寺公望別邸『坐漁荘』。中に入るには土日祝に開催されるガイドさんのツアーに参加するしかないのだが、以前は春休みの平日だったので断念していた。今回念願叶って見ることのできた坐漁荘の内部は、造形の一つひとつが特徴的で洗練されていて眼福。粋。さすが公家。応接室や本人の居住するエリアはそうだが、比較的簡素な使用人用の部屋もしっかり設置されている。さすが元老。ツアーに参加していた人数は数人程度だったからか、わりとサクサク進んでしまい、写真撮ってもいいですよ〜〜と言ってくれたわりには写真撮る時間があまりなくて少し残念。しかし、いわゆる推しの旧居を体感することができて大変満足。

 西園寺公望、つまり園公は、一般的な公家のイメージからは異なるような、人何人殺してんだってくらいの目つきの悪い人相が素敵。実際戊辰戦争の時従軍してるし実際経験あるだろうが。また禁門の変のとき、自邸の門前が戦場となってしまい、塀を蹴り破って帰宅したというエピソードがだいぶアグレッシブで一番好き。

 完全に自分の趣味で同行してもらっていたが、先輩も金カムが好きだそうで、網走監獄とか楽しんでくれていたようで良かった。充実した名古屋・犬山旅だった。帰りも夜行バスで、月曜当日の朝5時に家に到着。1~2時間ほど仮眠して仕事に向かったが、この日は仕事終わりに異動になる先輩の送別会があって拒否できず、大変辛かった。だいぶ無茶だったこれは。次があった時は絶対帰りは新幹線使う。

 

01/14 東京ステーションギャラリー「みちのく いとしい仏たち」(東京都千代田区

設置されているフォトスポットをそのまま撮影するのが陰キャ

 中学以来の友人3人と夜飲みに行くことになり、そのうち一人は一日フリーだったので、お昼頃から遊ぼうとなった。会場は上野だったので、お昼から東京駅で会うことになった。

 東京駅構内という、珍しい立地のため以前より興味があった。そこで仏像をテーマとした展示が行われるという絶好の機会だった。友人と一緒に行く予定だったが、遅刻してくるとのことで、元々あまり興味がないだろうところを誘ってしまったのもあり時間つぶしがてらソロ参戦することにした。駅での待ち時間に教養に触れられるなんて、良すぎる。

 エントランス、展示室共にスタイリッシュで綺麗な雰囲気だが、階段等には竣工当時?の煉瓦の壁面が残っていて、さらに重要文化財だという。借り物展示の博物館だと思っていたが、東京駅の建築を保存する博物館でもあったのか。

 みちのくの仏像というテーマで、ゆるい、かわいいといった触れ込みの言葉通り、丸っこくユーモラスな像が多く癒された。だが裏を返すと造形技術的には稚拙ともいえる。どれがどれだか判別できない六観音像とか。しかしこれらの仏像はみちのくの人々の生活・文化風習に寄り添って生まれたものであり、優れた造形で国宝だったり重文だったりに指定されている仏像と比べたとしても、そこに優劣はない。よくトーハクとかでやっている有名な仏像や寺の文化財の巡回展とは違って、それを伝えたいという意図があったんじゃないかな〜と勝手に感じている。この展示はおそらくどちらかというと民俗学的なテイストで組まれていると思うし、また新たな視点で日本の仏教の形が見られて良かったと思う。

 

02/17 記念館三笠(神奈川県横須賀市

雲一つない青空で、海も青くて、この日は視界がずっと青かった

 職場の先輩に、雑談のつもりで横須賀行きたいんですよ〜〜と話をしたらじゃあ行く!?となり行ってしまった、横須賀。職場の人間関係だと休みの日も把握されているので、言った途端にすぐ決まった。一緒に来てくれる人ができて嬉しいが、いくら気を使わなくていいよ!と言われても職場の人には気を使うのでなんだか微妙な気持ちもあり。

 大きな目的はネイビーバーガーを食べること、スカジャンを買うことだったが、どちらも満足の行く結果になりそれはよかった。三笠は、さすがに横須賀来るのに無視して通れないだろ、ということで来訪。駅から商店街を抜けどぶ板を通って向かうまででも町の三笠推しの熱意が伝わってきた。

 近現代史好きだけど、日露戦争の時期の日本史は知っているようで詳しくないのでもっと勉強しなければと思った。実際の艦に乗れるのは感動ものだし、船内の展示も興味深かったが、なんとなく知ってる人名も確か政マニのあの子だよな……みたいなおぼろげな記憶しかない。あと、日本海海戦のシュミレーションゲームがあり、ハンドルを回して三笠を操作し戦えるのだが、これがけっこう本格的で、記念館にあるものとしては中々のクオリティで驚いた。わりと操作が難しく結局私は負けてしまいました。歴史を改変してしまい申し訳ない。

 この日はその後横浜に移動し映画を見て、飲み屋で軽く飲んで帰った。一日でこんないろいろできるなんて、神奈川ってエンタメ詰まっててすごいな。

 

02/25 中山競馬場(千葉県船橋市

 職場の人間と度々開催していた競馬部、いつもは仕事終わりに地方のナイターだったが今回は中央GⅡ中山記念。当日はまさかの悪天候で馬場状態は稍重、それもあってか、例年人気決着で終わることの多い中山記念が今年は穴馬が差して人気馬全部飛んだ。他のレースはややマイナスよりとはいえちょこちょこ戻りもあったけど、このレースは大外し。最後12Rで馬単的中させなんとか5000円マイナスまで戻したが、結局全員負けて帰った。一緒に行った先輩の一人は今日だけで10万負けたらしくて怖かった。てかこの人は元ヤの人と知り合いだったり金遣いがサラリーマンのそれじゃなかったり、なんでこの仕事してるか分からないので普通に怖い。

 ギャンブル大好きおじさんたちとの会だったので、この日はパドックと投票所(?)と本馬場の往復しかしてません。次行く機会があれば馬頭観音を見に行きたい。でも次は府中だな。競馬博物館行きたい。

 

03/06 六本木ミュージアム「日向坂46展 WE R!」(東京都港区)

このキービジュ衣装芸術的でおしゃれで最高だと思います

 私はおひさまです。おひさまとは、日向坂46のファンの総称。2、3年前にファンになって以来、すごく快適な距離間で推し活をしている。曲は聞くけど、Spotifyで事足りてしまうのでCDは買っていない。ひなあいは毎週欠かさず見てるけど、コンテンツ多すぎてそれ以外のメディア出演は追いきれないことが多い。他ファンとの交流が苦手なのでファンの知り合いもおらず、ライブの現地参戦もわりとキツイレベル(4/5に行われた齊藤京子卒業コンサートは配信買いました)。推しに認知もされたくないのでミーグリなんてもってのほか。全然金を落としておらず、これでファンを名乗るのもおこがましいかもしれないが、私一人が財産をつぎ込もうがファンを辞めようが、痛くも痒くもないほどのトップアイドルグループであるからこそ、自分のペースで応援できる。それも含めて日向坂46が好きなのかもしれない。本来、推し活に限らず趣味は自分のペースで行うべきではあるが、往々にして身の丈を超えてしまうケースは多く、それが称賛されがちな世の中なので。

 そんなおひさまと言えるか微妙なファンではあるが、今回一人でも絶対行く!と決めてチケットを取ったのがこの展示会だった。博物館巡りが推し活より長く続けている趣味なので、展示という形で現役アイドルを見るという興味深さがあった。実際行ってみると、博物館展示とは全然文脈が異なり、手法も異なるので新鮮だった。導線ムズい箇所とか、なんでここライト照らさないのかな……と思った箇所もあったり。しかし最近ファンになった人でも楽しめます!とのメンバーの触れ込み通り、前身ひらがなけやき発足から年表を追うように(というか、年表のパネルが設置されそれに付随するように)展開されていて、自分がファンになる前の事柄についてもグループやメンバーのことを知れる構成で良かった。特に興奮したのはやっぱり過去衣装の展示。生地感とか細かい装飾とかはMVじっくり見ても伝わらない、実物見る価値が大いにあった。

 当たり前だが客層も普段行く場所と違いすぎるので、博物館に行く気持ちで赴いたのは間違いだった。今回水色で身を固めて(日向坂のグループカラーが空色なので、近い色にしたくて……)ソロ参戦したけど、一人で来てる人は人との距離感微妙にバグってるザ・男オタクくらいしかおらず、女子オタクも含めて仲間と連れ合いで来てる人が多くて驚いた。平日でよかった。怖すぎる。

 せっかくきたし、ということでグッズでだいぶ散財したが、この後押上のソラマチで仕事終わりの先輩と飯も食いにいってしまった。インドカレーってナンデカ!量多!というイメージあるけどここのインドカレーは値段の割にそこそこ……な量だった。都会ってそうか。未だに、大学時代に何度となく行った大学近くのインドカレーが量も多くて一番おいしかったと思う。

 

03/13 神奈川県立金沢文庫称名寺の賢聖衆」(神奈川県横浜市

最寄り駅から少し離れており、道に迷ったりして辿り着くまでわりと大変だった

 前述した横須賀に一緒に行った先輩と、またまたなんだかんだで今度は何故か金沢文庫に来てしまった。以前から気になっていたけど、ブラタモリきっかけで行きたい欲がさらに増し、博物館興味あるし行ってみたい~と言ってくれた先輩を連れてこの特別展の会期に滑り込んできた。いや、きてしまった。

 本展は、例えばトーハクとか大きな博物館で巡回展のようにして行っているような有名な寺・仏像の出開帳のような展示とは全く違う。大乗仏教において(まあ日本は大乗仏教圏なのでそれはそう)の阿羅漢や菩薩を扱った仏教史としての展示というか、だいぶ、かなり学術的。出開帳系は学びの中にも体験的なエンタメ性があるけど、金沢文庫の展示は歴史をモノを通して学んでいく静謐な空間だった。だいぶ玄人向けだ。正直最近原稿の関係で仏教史について本を読んだりしていたのでなんとかついていけた……か……??くらいの体たらく。展示室は狭く、おそらく常設展も紛れている中に組み込まれていて捉えにくい構成だったけれど、しれっと国宝が展示されていてビビった。そんなしれっとしかも大量に置いてあっていいものじゃないぞ、国宝だぞ。さすが金沢文庫文化財の保存という、博物館として一番重要な役割を徹底している館なんだろうな。

 やってしまったのはこれに興味あるかも~くらいの人を連れてきてしまったこと。私も初めて訪れたのでしくってしまった。絶対トーハクとかでっかいところ連れて行って面白さに目覚めさせてから行くべきところだった。だいぶ背筋が伸びた展示でした。

 

03/13 八景島シーパラダイス

 金沢文庫の後、なんか行けそうだからという理由でシーパラへ強行。シーパラ、小学校の修学旅行で行った以来だったので、遊園地ゾーンを通り過ぎながらあれ……こんなもんだったっけ……?という戸惑いがあった。平日だったため多少閑散としていたのはあるかもしれないが、記憶の中よりアトラクションが小さく寂れている感じがした。そりゃ記憶は美化されるし、今よりだいぶ身体も小さい頃だし、シンプルに10年以上経ったら錆びれもする。

 水族館はいくつかの建物に分散していて、比較的規模も大きく楽しかった。特に冷凍標本された深海魚を素手で触れたのがテンション上がった。冷凍標本自体展示されているところあまり見ないし(氷漬けなのでそれはそう)、冷凍してんのに触っていいのかい、という。硬いが生物の皮であることはなんとなく感じる絶妙な感触。他にもタッチプールとかハンズオン展示も多くて比較的賑わっていた。あとは、動物が同じところをずっと周回しているのはストレスの表れだというのはよく聞くが(常同行動というらしい)、このホッキョクグマはそうなのかな……と複雑な気持ちで見ていた。生態展示の重要性もわかるので極めて複雑な気持ち。ちなみにイルカショーは、会場についたときには時間が終わっていて見れなかった。

シーパラ名物「どうあがいてもいるかが当たるくじ」。抗えずやってしまった

 この後は中華街に行ってインド製の布を買い、小籠包とか肉まんとかタピオカとか食べ歩きして一日遊んだ日だった。本来の目的中華街だったんだけどね。

 

03/31 渋谷センター街(東京都渋谷区)

 上映館が限られてしまった「ボーはおそれている」を見に、わざわざ渋谷まで出向くはめになったので、「ペルソナ5」の聖地巡礼をしよう!と思い興味ない友人を引き連れてセンター街を練り歩いた。まあ練り歩いたといっても時間は限られてたし人も多くてじっくり観察できたわけではないけど。ペルソナ5(P5)にハマった話は他の記事(下記)でなんかベラベラ喋っているので割愛するとして、

sai-yasai.hatenablog.com

とにかく劇中の舞台の中心になった街・渋谷をついでに見てきたのだった。

怪しげな路地。この突き当りにベルベットルームがあって、右に曲がったところに岩井のおっちゃんがやってる武器屋があった。現在は通行止めになっていた


 ハチ公前もセンター街も、ここで何したなあ~~とゲーム中の出来事や映像を思い出せるほどで、P5の再現率に感動。とはいえ、劇中に年代は明確になっていないが(20XX年表記)ゲーム中のカレンダーは2016年の暦と一致するらしく、さすがに2024年の今ではわりと街並み変わっていて、喫煙所はなくなっていたし、ダメ寅がいたところは観光案内所みたいな建物が建ってたりした。満足。次機会があれば三軒茶屋も行ってみたい。

 ちなみに有名なブックカフェ「うのまち珈琲店」の渋谷店でクリームソーダを飲んだり、一瞬原宿に寄って古着屋を見たり、楽しかった。映画以外は。

 

まとめ

 流れに身を任せていたら意外といろんなところに行くことになっていた。幸せかもしれない。自分が思っていたよりお出かけが多くて、記事かくのがめんどくさくなってしまって、3月までのまとめなのに書きあがったのは4月も終わろうとしている時期。次回からは月1で記事あげるようにします。一つの記事の量としても今回長すぎだと思うし。

 話は変わるが、このブログの補助的役割として、写真を載せるインスタを開設しようと思います。

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 ブログに写真を載せてもいいはずだけど、やっぱり文章主体にしたいので、旅行中とった写真はこちらに乗せていきたいと思っています。ぼちぼち気ままに更新していこうと思うので、よかったら見てみてね。