この月、予定と偶然が重なって週1で遊びに行っていた。ハッピーだけど体力と懐に大打撃でした。
- 7/3 江の島(神奈川県藤沢市)
- 7/13 半蔵門ミュージアム「音を観る ―変化観音と観音変化身―」(東京都千代田区)
- 7/13 神保町(東京都千代田区)
- 7/17 越谷レイクタウン
- 7/24 川崎大師(神奈川県川崎市)
- 今月のまとめ
7/3 江の島(神奈川県藤沢市)
本来であれば、この日は先々月一緒に名古屋へ行った友達と共に越谷レイクタウンに行っているはずだった。が、諸事情あって当日早朝ドタキャンに。慌てて同行者の友人に連絡し、どうしたものかと二人で困惑していたが、ここ最近の日常の閉塞感から漠然と海が見たい気持ちになっていて、友人も同じような気持ちだったらしくこの後の予定はすんなり決まった。行先は神奈川・江の島。埼玉とは真逆の方向だが、お互い海なし県出身だから海に対しての熱量が違う。
旅情溢れるモノレールに乗って湘南江の島駅に着いて外へ出ると、昼前からもう茹だるような暑さ。それでも海があると風がぬけるような感じがあって、内陸より幾分かマシな気がする。島に上陸して早々、良い感じに席が空いていたご飯屋さんで魚を食べて昼間から酒を飲んだ。最高!楽しさでいうとなんだかんだここが一番ピークだった。
意図せず来ることになった江の島だったが、最近偶然『廃仏毀釈』(筑摩書房・畑中 章宏著)を読んでいたので、体裁は神社なのに至る所に仏教の雰囲気が残っているのがより楽しめた。ただ仲見世通りから江島神社の辺津宮、中津宮を巡るまでなんだがずっと上り坂で、さらに呼吸がしづらいほどの高湿度でまあまあしんどかった。若干意識も朦朧としていてなんとなくの記憶しかない。行先表示やのぼりを見てなんとかたどり着いた頂上は、西洋風の温室遺跡が残る庭園やでかい展望台があって、少し現代的な雰囲気。名古屋では友人が望んでいた庭園が満足に見られなかったので、そのリベンジを叶えてあげられてよかった。展望台は登らなかったけど、名物・タコ丸ごとプレスする煎餅を食べた。思ったより量があり(1人前が2枚だった)味も濃くて、終盤は無感情になって食べた。あと店員さんが塩対応だった。
しばらく休んだ後、江の島岩屋へ。島の端にあるためだいぶ歩くが、道中レトロなお土産屋さんやおしゃれなカフェなどが並んでいて全く飽きずに踏破できた。しかし最後の宮・奥津宮へ入る道はアップダウンが激しく、日々の運動不足を呪ったが、階段を上りきった先に思いがけず海岸線が見えてテンション爆上げ。映画のワンシーンかのような眺望だった。
一気に疲れが吹っ飛んで階段を駆け下りると、そこは岩場に波が押し寄せる景勝地・稚児ヶ淵。波打ち際まで降りていけるようだったので、満足のいくまで波の割れる音を聞いたり、水面を眺めたり、写真を撮ったりした。この日は平日で混雑もあまりなかったので、自然の雄大さを存分に浴びることができた。当初の目的である「海を見る」が、思っていたよりも素敵な形で達成できて幸せだった。しばらくはこの海を見た、という感動でやっていけそう。
稚児ヶ淵の横に架かる赤い橋を渡ると岩屋の入り口に繋がっている。内部は電気を通してあって明るい道もあったが、暗い所では手持ち蠟燭の無料貸出サービスをしていて、行灯のようにして歩けるのが楽しかった。このサービス、混雑する休日でも行っているのだろうか。だったらすごい。この岩屋は江の島信仰の発祥の地らしく、様々な種類の石仏が多く置かれていて独自性のある宗教観も面白い。
岩屋を回った後は、来た道を戻る。暑さと体力不足が祟ってここが今回一番の疲れのピーク。座席が空いてそうな店で休憩しようとサイダーを買ったが、テイクアウト専用商品だったらしく塩対応で断られてしまった。分かりづらいとはいえ表示を見ていなかったこちらに落ち度はあるが、こう疲れていると普段以上に塩対応が刺さる。というか、江の島塩対応店員多くないか。日本有数の観光地で混雑しすぎて、店員さんもすさんでいくのだろうか。他のお店を探そうにも、下手にサイダー買ってしまったので入りにくい。友人は食が細いくせに私よりも体力があって休憩いらなそうだったし。
結果、行きにスルーしていた「江ノ島大師」というお寺のベンチをお借りし仕事の愚痴などをしばらくだべっていた。この寺、妙にスピっぽい雰囲気があるせいか、我々以外誰もいなくて若干怖かった。本堂は大きく参拝も見学もウェルカムな様子で、本尊の不動明王像も大きく威厳があって素敵だったけど。葬儀会社に就職している友人が、寺を完全に取引先の目線で見ていて面白かった。
駅までの帰り、仲見世通りでお土産を探したが意外と目ぼしいものが見当たらず、岩屋への道中で見つけた羊羹を買っておけばよかったと後悔した。良かったこととあまり良くなかったことがだいたい半々くらいだったこの江ノ島、人生なんてそんなものなのだと感じさせる旅だった……のかもしれない。
7/13 半蔵門ミュージアム「音を観る ―変化観音と観音変化身―」(東京都千代田区)
GWにフライヤーを見かけて以来絶対行くと決めていた展示。この間のコミティアで出した本が菩薩についてまとめた解説&イラスト本だったので、観音で一展示特集組むなんてそんな願ったり叶ったりすぎて。同じくコミティアのときにつくったアクキー持ってって看板の前で撮ったりしてはしゃいでいたが、館内は落ち着いた内装でムードがあって、静謐な場所でした(もちろん元々館内でははしゃぐ気はないですが……)。常設展に混じるように観音像や仏画が点在しているような構成。基本館(というか運営元というか)で所有している文化財の展示だからか、それぞれの展示がより丁寧というか、各々の文化財に愛情ををなんとなく感じた気がした。その上午前中で人が少なかったからか、スタッフさんがみんな親切で素敵。展示数も多くはなくそんなに大きな館ではないけど、如意輪観音座像は惚れるような綺麗さだったし、建物も綺麗だし、上の階にミニシアターあるし、ミニシアターで仏教や仏像についての解説映画も無料で見れるしめちゃくちゃ充実していた。こんなに充実していて入館料無料!チケット売り場がなくてちょっとまごつくレベル。また、シアターとは別で講演を行っているような広間があって、そこで今回の展示の見どころ解説動画がリピート再生されていた。ちょっと見てみたら、観音菩薩の変化身の一つとしての「梵王身」という仏像を「当館では梵くんとして売り出すことにしました」とハッキリ言っていて笑ってしまった。つられて梵くんグッズ買ってしまった。元々梵天という尊格は好きなので……。
蔵書室も覗かせていただいたりして(普通に出入り自由だったっぽいが、あまりに人がいなすぎてスタッフさんに案内していただいた)、本当に大満足だった。のだが、その日の帰りに軽い気持ちでツイートしたらまさかの館長ご本人に捕捉され、リプをいただいてしまった……関係各所に大っぴらに出きるわけもない創作を行っている自覚はあるので、普段は人一倍検索避けを気にする方だったのに、一生の不覚。展示に行ったときとかは、後日こうやってまとめたりする時に参考にするため感想ツイートを打ったりすることはあるが、館名を書いて関係者に引っかかったことは一度もなかった。おそらく見てはいるんだろうが、数多い感想のうちの一つだろうから特段先方の気に留まることがあるとも思えなかった。今回は私の書き方が悪く、最近出したティアでの新刊に触れて感想を述べてしまったものだから、館長は文章の意図が分からず質問を投げていたようだった。脳フル回転させて悩んだ結果、真摯に質問に答え謝ることを決めた。
こちらこそ、素敵な展示をありがとうございました。
— 菜 (@sai_adada) 2024年7月13日
新刊というのは、先日自身で作成した同人誌になります。作成の段階で菩薩を扱った本などを読み自分なりに勉強していたので、今回の展示をより深く学ぶことができた、という意味で投稿しておりました。失礼いたしました。
上記のように説明リプを返した後、ずっと生きた心地がしなかったが、館長側はガチで文章が意味不明だったための質問であったようで、すんなり納得いただき事件は終息した。不安になって館長の他のツイートを確認したが、わりとフランクに人に話しかけている方だったようだ。専門書書いているようなすごい人もめっちゃ普通にTwitter運用するんだな……そして、こうやって舌禍って生まれるんだ……と身を持って思い知ったので、今後はもうちょっと文章の推敲と検索避けを気にして生きていこうと思います。すいませんでした本当に。
7/13 神保町(東京都千代田区)
半蔵門ミュージアムの後、かねてより神保町の有名なカレーが食べたいという野望を叶えるため、神保町へ行くことに。同行いただいた先輩、ありがとうございました。前日までにいろいろ調べていて、その中から今回訪れたのは「エチオピア 本店」。狭めの店内だったし列もできていたし雰囲気ありすぎて、同行者がいなければビビッて引き返していたところだったが、頑張って並んでよかった。
神保町って喫茶店系・欧風系カレーのイメージもあるが、ここはインドカレー系。しかしここのカレーは使っているスパイスへのこだわりがすごい。らしい。漢方に使われるような素材もたくさん使われているようで、ヘルシーで身体に良い、まさに薬膳。溶け込んだ素材の多さを感じさせるような、奥深く独特な味が病みつきになる。ラーメンにハマる人の気持ちが分かる気がする。実際、今だにあの味をたまに思いだして無性に食べたくなることがある。手軽に食べにいけるような距離ではないが、秋葉原にも支店があるようだったので、食べたくて食べたくて死にそうになったら行ってみよう。本店よりフランクな印象な店舗で入りやすそうだったし……。ちなみに辛さは70段階から選べるらしいが、ビビッて頼んだ0辛でも普通の中辛くらいはある。ダルカレーは3辛かららしい。気になるけど自分が耐えられるかわからなくて怖い。
神保町に来たからにはもちろん、古本も見た。いろいろ覗いたけれど、とある店舗で急に決意固まって1万円の辞書を買った。岩波書店刊行の『仏教辞典』。仏教用語が網羅された分厚い紙の辞書。ちょうど半蔵門ミュージアムの蔵書室で最近(2023年)に20年ぶりの改訂版が出ていたことを知り、定価も確認していた本だった。大学とかでこの分野を学んだ経験もなく、基礎知識が全くないズブの素人が今後も活動続けるならば欲しい一冊ではあり、以前から気になっていた上、この古書店では定価より500円くらい安かったのが決め手になった。安くなってたけど使用感はほぼない、というかガチの新刊だった可能性もある。急に1万円の本買ったから同行者ウケてた。喜んでいただけて何よりです。ちなみに購入させていただいた店舗は仏教を始めとした宗教学に強い古書店で、今度同人誌で取り扱いたいな~~と思ってた分野ドンピシャの学術書もあってビビった。さすが専門書店。値段同じくらいだったので諦めたけど、存在を知ってしまうと気になっちゃうよね。
7/17 越谷レイクタウン
本当は7/3に行く予定だった用事がこの日にリスケになりました。いわゆるファッション診断?というらしい、骨格やパーソナルカラーや顔タイプといった、自分に似合うファッションの基準をプロが診断してくれるプライベートサロンの予約でした。
www.anotheraddress.jp いわゆるこういうやつ
レイクタウンのそばにあるこのサロンに、友人が大学時代に行ったことがあるらしく、先々月名古屋旅行をした際の世間話の中で「私もついていくから!」と激推しされて行ってみることにした。1つの診断に1万円くらいかかるので、そんな気軽に決断できるものでもなかったが、友人含む周囲の人間に診断に行っている人も何人かいて、以前より気になっていた。今後の服の選択とか迷わなくて済む利便性を考えて、3万円以上するけど骨格・パーソナルカラー・顔タイプ診断の全部乗せプランに申し込んだ。
私は今まで骨格ウェーブ・イエベ春・顔タイプは分からん!と思って生きてきたが、結論からいうと骨格ストレート・イエベ秋・顔タイプキュートでした。なんか全然違うんだけど!?自己診断はわりと難しく、プロに見てもらうと自分の認識と違うことも多いとは聞いていたものの驚いた。診断の説明を聞きながら、意外に思う気持ちと、そういえば確かに……という納得を交互に感じていた。これを受けた後、レイクタウンに行って服やコスメを探してみると、世界が変わって見えて感動した。まあまあ高いけど、受けてみる価値のある診断だったなと思う。友人ありがとう。ちなみにレイクタウンはビビるほど広かった。
7/24 川崎大師(神奈川県川崎市)
なぜかちょくちょく私と遊びたがる職場の先輩と。以前より横須賀とかシーパラとか行ったことのある先輩だが、度々遊びに行ったせいでその後もちょくちょく誘われるようになってしまった。今回は川崎大師へ。毎回放送を楽しみにしている有吉の壁で仲見世通りがロケ地で使われていたことがあり、気になっていた。ちょうど風鈴祭りという、風鈴の展示販売を行う夏祭りが開かれると聞き、浴衣を着て行ってみることにした。大学時代、落語研究会に所属していたのでなんとか一通り着付けは自分でできる。2つ上の先輩が卒業する時に浴衣を譲ってもらったことがあるが、夏祭りに行くような性格でもないので、着る機会が一度も訪れず数年が経ってしまっていた。そのためこれは良い機会だと思って、猛暑を押して無理矢理着ていった。とにかく暑かったけれど、数年来の目標達成。先輩の浴衣を着てあげることができてよかった。
川崎大師の夏祭りはこの日が最終日だったからか平日だったからか、出店も少なくざっと見回れてしまった。デカい寺を見れてテンション上がったしそれはそれでよかったものの、この後どうするか本当に迷った。とりあえず川崎駅に戻ることにしたが、他に遊ぶところが全然ない。繫華街なので飲み屋とかそういうお店ばっかりで観光スポットみたいな場所があまりない。その上川崎駅周辺はわりと頻繫にくるので、ショッピングモールとかも既に行ったことがある。そういえば元々、映画「関心領域」を見たくて今回時間を取ったはずだったのだが、決断が遅すぎて川崎全ての映画館で上映終了してしまっていた。先輩を案内してラゾーナ川崎とか行ってみたものの、あまり盛り上がらず。
この先輩と何度か出かけてみて、そして今回出かけてみてこう……あまり気が合わないな~~と感じている。交友関係が狭いので誘ってもらえること自体は嬉しいけれど、プライベートで話してみると小さいところで違和感を覚えるところが細々とある。優しいので行きたい場所とか合わせていただいているのだが、他の友人らと出かけるときより何故か楽しくない。せっかく遊んでくれているのに失礼だよな、でも楽しくないんだよなと悶々として、友人に相談してみたら「それもうシンプルに気が合わないんだよ」と言われて目が覚めたような感覚になった。人間関係って難しい。仕事終わりに飯を食いにいくのは嫌とは思わないので、人によって適切な距離がそれぞれあるということなのだろう。この間も誘われたりしたけど、ちょっと時間を置いて少し考えてみようと思う。
ちなみにこの先輩、事あるごとにアニメ「シュタインズ・ゲート」を布教してくるのがちょっと鬱陶しく感じている。元々好みのジャンルか?といわれればそうではないし……。この前もアマプラで見れるから見て!と言われ、断り切れずにお盆期間中に見ると答えてしまったのだが、調べてみたら別途有料チャンネル登録(初回30日間無料)が必要だと分かり面倒くさくなってしまって今ぼっちざろっく!見ている。ぼざろ面白いです。
今月のまとめ
楽しかったけど今月遊びすぎ。ボーナス支給があったとはいえ安月給の雑魚社畜なので、経済的な面でも少し節制しなければ……。今のところ8月西美、9月しな水に行く予定が立ってしまって、10月末も以前より山梨に行く話も出ているので、なんとか生活を維持しながら生きていきたいです。