5月は好きです。理由はシンプルに誕生月だから。しかし今年の5月は月末に人生初の同人誌即売会・コミティアへの参加を控えて原稿の大詰めを迎えており、仕事でもまだ2年目なのに新卒の研修を付きっきりでやらされるはめになったりでストレスがマッハ。その中予定が重なりけっこう遊びにも行けました。充実はしていたけれど体力的にはきつかった。
5/4 東京国立博物館「特別展 法然と極楽浄土」(東京都・台東区)
日頃より懇意にしていてよく遊びに行く先輩と。この先輩とはもう何度トーハクに行ったか分からない。ありがたい限り。
今年のGWは前述した通り原稿を進めるのが最優先事項だったのだが、一日も出かけないのは悲しいし、さらに職場での世間話のネタにも困ることになるためこの日だけ遊びに出かけた。ちょうど原稿が仏教についてだったので気になっていたテーマだったし、ネットで見かけた風呂桶のグッズが気になっていたので良い機会だった。トーハクはさすが国立博物館というべきか、いつ行っても活気があって、だれかが喋っていてざわざわしている雰囲気がある。だから私も同行者と展示物についてあれこれ感想を共有しながら展示を見るのが好きなのだが、この日はGWということもあってかいつも以上に人が多かった。人がごった返して見るのが大変、ということはなかったが(展示テーマが地味に渋いラインなのもあるかもしれない)、私と先輩が直感で感想を呟き合っていると、品の良いマダムやおじさんに話しかけられることが多々あった。特別いつもと違う言動をしていたわけではないのに、そういうのがいつもより多くてまあまあ困惑していた。急に話しかけられると焦るから苦手な方ではあるし。
一番顕著だったのは、特別展ではなく常設展の期間限定展示の「令和六年新指定国宝・重要文化財」の展示室でのこと。ちょうど会期が合い国宝に制定された地蔵菩薩像と准胝観音像が見れるということで、実は今回法然展より楽しみにしていたのがこちらだった。熱量高めに准胝観音像を見ていたら、我々より先に展示の前に佇んでいたおじさんが不意に振り返り話しかけられ(何を言っていたかはよくわからなかった)、埴輪の展示の前で「なんか……グリム童話に出てきそうな……」と私が呟いたら横にいたおじさんが綺麗に噴き出していた。脳直で喋ってごめんって……
この後、ずっと気になっていたあんみつ専門店の「みはし」へ。誕生日が近かったこともあり(5/5)自分へのご褒美も含めであったが、これがまあうまい。しつこくない上品な甘み。幸せの塊。そんなあんみつのうまさ以上に、店内で出される茶があまりにうますぎて驚いた。茶単体でも声が出るくらいうまいのに、あんみつの甘さとのマッチ度が半端ない。店員さんがテーブルを周って注ぎにきてくれるので、二人して何杯かおかわりしてしまった。GW明けにGW何した?の話をしょっちゅう振られたので、全部このときの話をした。みはしの茶がうますぎる話。
5/18~5/19 名古屋遠征
去年11月以来、累計3回目の名古屋。こんなに名古屋を訪れることになろうとは。今回の一泊二日旅行は、数年前からファンやってる芸人の単独ライブへの参加が主目的だった。
年1回のこの単独ツアーに毎年参加しているが、去年は一緒に行く予定だった奴にドタキャンされ、前日に急遽大学時代の友人(彼女はウエストランドのファン)を誘ってなんとか空席を出さずに済んだ。今年は、なんとその友人から誘われて行くことになった。こんな形で身近にファンが増えることがあるんだね。当初は例年通り東京の会場に行くつもりだったのだが、年末の某大会の敗者復活戦でかけたネタがネットで鬼バズリしたからか、今年は東・名・阪・札・福の主要都市開催だったから(例年の開催地は東・札に加え長崎や岐阜など)か、抽選制が導入された結果落選。幸いにも追加公演が決まり、当選したのが名古屋だった。
5/18 ジブリパーク、愛・地球博記念公園(愛知県・長久手市)
一番の目的はライブ参戦とはいえ、せっかく遠方に行くので観光も楽しみにしていた。深夜バスで名古屋駅に到着したあと、再び電車とリニアモーターカーを乗り継いで、最近話題のジブリパークへ。ずっと名古屋だと思っていたが、名古屋ではなかった(長久手市)。そしてこれも現地に行くまでずっと勘違いしていたのだが、ジブリパークというテーマパークが敷地内に広がっているのではなく、愛知万博の跡地である「愛・地球博記念公園」の広大な敷地の中にジブリパークの各エリアが点在しており、とにかく移動が多い(無料の周回バスはあるけど)。しかし、一番高いチケットを買わないと見れないスポットが各所にあり(サツキとメイの家とか、ハウルの動く城とかの建物内部)、好きだけどそこまで思い入れが深いわけではない、そして写真撮影にそんな命かけてない(これもまた勘違いをしていて、ジブリパークはアトラクションというより撮影スポットの雰囲気が強く、写真を撮るために人が並ぶような状況だったのでスルーしてしまう場所も多かった)我々は、思いの外そこまで時間をかけず回れてしまった。行く前はケツが決まってるのでスケジュールちゃんと考えないと見切れないぞ……!と不安だったのに、むしろちょっと時間余って手持ち無沙汰だったくらい。
最近新設された魔女の谷エリアや大倉庫の、モノがギュッと詰まった世界観溢れる光景はとてもワクワクしたが、それ以外にけっこう楽しかったのが元からある公園の部分。当日は晴天で、炎天下の屋外散策は夜行バス明けの身体にはだいぶ堪えたが、どんどこ森に向かう途中の林道や敷地内にあった日本庭園は比較的涼しく、緑豊かな景観が綺麗だった。ジブリパーク自体が元々の公園の敷地や森に共生するようにできているので素敵。同行した友人、昔はそういうのにあまり興味なさそうだったし、なんなら不摂生な生活が原因で大学在学中に2回くらい入院しているくらいの不健康な人間だったのが、就職して社畜になった結果、癒しを求めて自然が好きになり、体力も私よりあってかなり健康的でアグレッシブになっていた。環境は人を変えるんだなと実感。
5/18 「たろう7」今池ガスホール(愛知県・名古屋市)
ジブリパークでまさかの時間潰しの時間を過ごし、ボチボチ行くか~~で向かった今池。最大の目的である単独ライブの開催地である。ジブリパーク(愛・地球博記念公園駅)と名古屋駅の間に今池駅があるので、移動も無駄なくうまくスケジュールが組めた……と思っていたけどちょっと早すぎた。しかしこの時夜行バス移動で睡眠不足+一日炎天下の屋外行動が災いして頭痛&腹痛のグロッキーな状態で、トイレにこもったりもしていたのでちょうどよかったのかもしれない。この日を楽しみに半年くらい生きてきたのに絶不調での参戦になってしまった。体力つけたいと強く思った。
ネタについては詳しくかけないが、やっぱり生のパワーと狂気と怒声は最高!!(??)今回前から3列目という、舞台からだいぶ近めの席がご用意されてしまったので、汗やつばきが飛び散る様まで見えた。何が起きるかわからないスリリングな感じが生で味わえるのが良い。去年はそこそこのスピードのボールが客席に飛んできていたので、回によっては本当に物理的スリリングなことが起きる。今年は骨折が治りきってなかったのもあってか、あまり暴力はなかった(とはいえ、ネタは全部オーバーキルで人が死にまくっている……)。そこが少し残念だった。あと、腹痛は治ったけど頭痛は治らず、笑うと頭に響いてしんどいけど笑わずにはいられず少し辛かったことも。友人は来年も一緒に来てくれるみたいなので来年も楽しみにしています。今年は隣の席がゲラなおじさんだったのでそれもちょっと楽しかった。
ライブ後は名古屋に戻ってきて、名古屋ならではの味噌カツを食べたくて有名ローカルチェーン店・矢場とんに入った。名古屋めしはどれも茶色くて味つけもしっかりしていてボリューミーなイメージがある。好き。
5/19 ディノアドベンチャー名古屋(愛知県・名古屋市)
ここは友人の希望で向かうことになった場所。大学時代4年間友達だったのに、この友人が恐竜が好きだったことを知らなかったので候補地に挙げてきたのは意外だったが、私も幼少期のアーケードゲームはムシキングよりも恐竜キング派だったので大賛成。
昨日は疲れ果ててホテル戻るなり爆睡だったので、名古屋駅からそこそこかかる移動の道中で昨夜のライブの感想を言い合った。この時間がいっちゃん楽しいよね。ソロ活にはない楽しさ。そんな会話に花を咲かせつつも、なぜか車内の乗客の多くが大学生くらいの若者——しかもみんなこぞってラフでカジュアルでストリートな路線の格好をしている――であることに首をかしげていた。日本の人口比率を考えるとあり得ない割合。日曜日だしどこかでイベントでもあるのかな、と気楽に考えていたが、なんとこの若者集団と降車駅が一緒だった。人の波に流されながら目的地に向かいながら、まさかこの全員がディノアドベンチャーへ……?自分の知らない鬼バズリ恐竜コンテンツでもあるのか……??と一瞬頭によぎったが、しばらく一緒に移動していると正体が分かった。ディノアドベンチャーもある広い公園・大高緑地でフェスが開催されていたようだ。途中で道を分かれたら人っ子一人もいなくなった。
ディノアドベンチャー名古屋は、エリア内に動く恐竜模型が点在しているのを順路を歩いて鑑賞し楽しむ施設だ。雨が降ったり降らなかったりの天候も重なってか、その時客は我々と男児連れの親子の2組しかいなかった。動く恐竜に驚きつつ、友人と談笑しながらの森林散歩はいいストレス発散になった。一周歩くと終わりなので滞在時間は短めだったが、併設されたお土産屋さんで一緒に恐竜のぬいぐるみを買い、外のベンチで17アイスを食った。お金使うのにあまり悩まなくなって社会人になったなと感じた。
5/19 大須商店街〜大須観音
左京山から栄方面に戻り、友人の希望で「久屋大通庭園フラリエ」という、色とりどりの花が鑑賞できるらしい西洋庭園へ向かった……のだが、コスプレ撮影イベントが開催されており、色とりどりの衣装を身にまとったレイヤーとかメコたちでごった返していて花を見るなんて到底できない状態だった。どうもイベントに巻き込まれる日だ。
そのため、早々に次の目的地・大須商店街へ。ここは去年先輩と参加した名古屋仏像ツアーの後に来た場所だったので若干の土地勘はあり、フラリエが潰れてしょげている友人にオススメする形で連れてきた。食べ歩きもあれば古着屋もあったりして賑わっており楽しいところ。その中で、去年先輩に案内してもらったヴィンテージの海外輸入アクセサリーのお店を友人に紹介した。普通のお店じゃ中々目にすることはないデザインのアクセサリーばかりで見てるだけで面白い、唯一無比のお店。ただヴィンテージだけあってそこそこ値が張るのと、店員さんの押しが強くて個人的には正直苦手。友人はそこで母の日のプレゼントのイヤリングを7000円で購入していた。一応私も今年は両親にプレゼントを送っているが、母にあげたのLASHの石鹸だったからな。彼女は本当に偉いと思う。ちなみに友人が会計している間、店の人(恐らく店長)に話しかけられて、「あの子買ったんだね!入ってきたときから真剣に見てたもんね!いや〜良かった!!」と言われたのだが、何??嫌味か??すいませんねお高いアクセサリーに予算を割けない貧民で……
そしてここまで来たら行かない手はない大須観音(去年以来2度目)にお参りしたところで、ぼちぼち名古屋に戻る。私も友人も次の日仕事で、前回翌日グロッキーになった反省もあり、ちょっと早めに新幹線を使って帰る予定にしていた。指定席にしたのではしゃいで駅弁も買ったけど、意外と疲れていてあまり食欲がなかった。無理やり完食したけど、そんな状態ではあまり美味しく感じなかった。いつか駅弁リベンジします。
5/26 東京ビッグサイト「コミティア148」(東京都江東区)
人生初!同人誌即売会サークル参加をしてきました。これはこれで備忘録をあげたかったんですが途中まで書いて飽きてしまっている。書けたら書きます。同人活動なので、おでかけという本記事の趣旨からも外れるためここでは詳しく触れません。
ただティア終了後打ち上げで行った高倉町珈琲のパンケーキが……めちゃめちゃ美味しかった……最近インスタでスフレパンケーキの動画がよく流れてくるので、ふわっふわのパンケーキが食べたいな……という欲望があり今回選出させていただいた。
まとめ
慌ただしかったけど充実してました。いい月だった。次の6月で生きがいを見失い軽い鬱状態になるくらいには。6月は友人たちと予定がうまく合わず、久しぶりに誰ともどこにも行かない月になった。定期的に現実逃避しないとしっかりストレス溜まるのだなという実感を得た。今年は6月編の日記はないです。これ書いてるのもう7月だけど、7月は変な感じで予定が入ったりしたので7月はあります。もっとスピード感を持って文章を書けるようになりたいね。
主に原稿で切羽詰まっていた5月に、そういえば思ったこと。そんなこの自分の希望が通るのは嬉しいことだし、今回挙げたお出かけに該当案件がある訳ではないのだが、店の選出などを丸投げされるのはちょっと腹立つよね、と思っている。以前今回のような複数人のオフ会に参加した時、どこに集まるかお店を決める話し合いで皆沈黙を貫き、チキンレースになってしまったので、しびれを切らしてちゃんと調べていくつか候補提示したら待ってましたと言わんばかりに皆乗っかってきて釈然としなかった経験がある。時間と場所と人と予算を考えなければいけないし、別にその土地に詳しいわけでもなく店を知っているわけでもないからそこそこ時間かかるし手間なので、人の努力にフリーライドすな!と感じる。この4、5月とかで連チャンでこういう場面に出くわして腹立って疲れた。私が短気すぎるのは多分そうなので、人に怒らずほどほどに自分を宥めていきたい。次は私も一緒にダマ決め込むからさ……